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龍子と南のヒメゴト②

妄想の赴くまま書いてたら、収拾がつけられなくなりました。
これからどうなるのか全くわかりません。

南サマ、暴走中です。

控室での熱いファイトが終って、南は龍子の腕枕の中でまどろんでいる。試合が終わった後のような脱力感だが、龍子の体温に包まれる心地良さは何物にも代え難かった。
もちろん龍子の方も、南の余韻に全身どっぷりと浸かっていることは言うまでもない。
「ん、どした?」
甘える仕草を見せる南を龍子は珍しげに覗き込む。
「良いじゃない、少しくらい。」
そう言いながら、南は更に龍子の胸に頬をすり寄せている。南の頭に、猫の耳が一瞬ちらつき龍子は慌てて目をこする。それほど「ごろにゃ~ん」という擬音がぴったりな南の甘えっぷりだった。
「いつも、石川に独り占めにされてるんだから。」
もっといっぱい頂戴。
舌を伸ばして龍子の乳首をちろちろと舐める南はそう語っているようだった。
「んっ……何言ってんだよ。らしくね…。」
南からの視線に龍子は言いかけて、言葉に詰まる。
(こいつ…こんな顔、するのか。)
石川と同じ表情だった。拗ねたように正視してくることはない、恥じらいを帯び、せがむような上目遣いが龍子をじっと見上げている。
「利美…?」
「なんてね。びっくりした?」
しかし次の瞬間には、これまた南には珍しい茶目っ気たっぷりの笑顔に変わっていた。そしてそのまま固まってしまった龍子の唇を柔らかく奪う。
「お、お前な…。」
龍子にはそう言い返すのがやっとだった。
南の予想だにしない振る舞いに動揺しただけではない。龍子の心の奥底にも、何か石川にはない南の魅力のようなものを感じていた。
「好きになっちゃったかも。」
頬を染めている龍子を見て、南は実に愉快な気分になった。先ほどの行為では、一方的に犯されるだけでなく龍子を幾度となくイかせることもできたが、セックスの主導権を完全には握り切れなかったことに幾許かの鬱憤がたまっている。ここで軽く仕返ししてあげるのも悪くはない。
「利美…本気なのか?」
龍子の表情には戸惑いが浮かんでいた。事が済んだあとはいつもドライに引き上げてしまう南が、今日に限ってはペタペタとまとわりついてくる。こんなことは初めてだった。
「本気に、なっちゃう?」
「疑問で返すなよ。」
「私は、良いわよ。龍子がその気ならね。」
(私は龍子のこと、好きよ…。)
しかし、その一言を南はぐっと呑み込む。幾度となく体を重ね合わせることで、龍子におぼれつつある自分を感じることもあったが、この心地良い関係を続けるにはそうすることがベストであるし、他ならぬ龍子と交わした契約を南から壊すことなどあり得なかった。
南が龍子に聞こえないように呟いたその時、心地良い空気を切り裂く電子音が鳴った。
「あ、涼美だ…!」
「!」
慌てて抱きついていた南を押しのけ、龍子は携帯を取る。
これまでも、いつもそうだった。龍子と石川が並々ならぬ絆で結ばれていることなどそれを南も許容していた。
しかし、今日は許せなかった。ちりちりと焦げ付くような感情が、喉の奥から湧き上がってくるのを感じる。
「…もしもし?」
『あっ、龍子センパイ?今どこにいるのっ?』
「あ、いやちょっとな…。」
そして龍子の歯切れの悪さが一瞬で南の理性の箍を弾き飛ばし、湧き上がったものをぶちまけさせることとなった。
龍子の右頬に容赦ないエルボーの一撃を加え、ソファへ叩きつける。
「ぶっほぉ…!」
『龍子センパイ!?』
電話口からこぼれる石川の声に不快な感情を更に増幅させられながら、南は龍子の左手から携帯をむしりとる。
『どうしたの?』
「石川、龍子はね、今私といるのよ。」
『えっと……どちら様、ですか?』
「私の声、忘れたの?南利美よ。」
『南…さん?』
「み、南っ!やめろっ!!」
不意打ちによる悶絶から何とか回復した龍子が、携帯を握り締める南の姿に一気にその顔色を失っていたが、南は構わず続ける。
「そう。私、今龍子に抱かれてるのよ。あなたの知らないところでね。」

誰かタスケテ(><)。

2008年08月16日 登録

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