〜こんなところで@〜 試合後の控え室。 汗臭く据えた臭いのする部屋は、KO勝ちを収めた聖の試合の充足感で満たされていた。 聖を支えたジムスタッフたちも一様に笑顔を見せている。 「蓉子!」 その輪の中心から目ざとく蓉子を見つけた聖が、汗に濡れた笑顔で手を振った。リングでグローブは外していたが白いバンテージはまだ手に巻かれたままだ。 2ラウンドにダウンを喫した時にもらった右フックの痕だろうか、左頬が少し赤く腫れていたが、概ねきれいなままの蓉子の好きな顔だ。 その一発以外は全くと言って良いほど受けたダメージはなく、聖のボクシング技術の高さを物語っていた。 「ほら、蓉子ちゃん。何ボーっとしてるの!」 控え室入口で佇んだままの蓉子に、ジムの会長が手招きしてくれた。 慌てて我に返って、聖の傍らに駆け寄る。
聖蓉・試合後の控え室での一コマです。続きます。 ちなみに会長はSRGと他人の空似(以下略)。言明は避けます。 会長が着ている通称減量Tシャツは実在するものです。
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